附 小 校 舎
<正門>
61期生の卒業アルバムの巻頭に載せられている正門の写真である。
休日に撮られたのであろう、2階の3年生の教室のカーテンが閉じられ
たままである。
低学年の頃は、この門はずっと閉じられていて、登校、下校はこれより
北東の角にある門を使っていた。6年生頃から使われ出したが、使用に
当たり木から鉄パイプの門に変えられた。
左に木が見えるが、朝礼のある日は、教室に行きランドセルを置いて
来る時間がもったいないため、この木にランドセルを引っ掛け、終わると
回収したものだが、他の悪童連が真似をして、ランドセルの木が出来上
がったので、とうとう見つかって禁止されたことがあった。
門の話が出たついでに、かねがね思っていたことであるが、学大平野
ほど門が多くあったところはないと思う。一体幾つあったか、ご存知だろ
うか。確か8ヶ所あったと思うが、いかがでしょうか。
<人文字>
この写真は、創立60周年を記念して、全校児童が人文字を作ったときの
ものである。まだ日差しが強い初秋の頃であった思うが、飛行機が来るまで
の間、じりじりと額が暑かったことを思い出す。
当時の学大平野の全景をとらえた貴重な写真であると思う。南側(右)に
は大学の寄宿舎があり、西側(下)には学大の木造の教室棟が並んでいる。
ここからは、いつもピアノが聞こえて来ており、難しいクラシックの曲が多く、
幻想的な雰囲気がしたものだ。
<校舎全景>
在りし日の校舎全景で、これも卒業アルバムに掲載されていたものである。
まさに旧校舎の全盛時を思わせる、すばらしい写真であると思う。秋晴れの
もと、大学、小学校、幼稚園の校舎とともに、よく遊んだ築山も映っている。
この校舎も平成6年12月に取り壊され、68年の生涯を閉じた。