附 中 の 校 歌
現在の附中の歌は、「校歌」「応援歌」「生徒歌」が制定されているが、
15期生が在校していた当時は、そういう区別はなく、「生徒歌A」と「生徒
歌B」として歌われていた。
公式の場では、入学式等に吹奏楽部によって生徒歌が演奏されたが、
生徒歌Aの方が校歌として扱われていたように思う。
○ 生徒歌A
現在の校歌で、当時の生徒手帳に載せられていた楽譜には、
作詞 長閑寺 寧 作曲 附中音楽科 と記載されているが、この間の
事情について作曲者の先生は当時こう語っておられた。
「生徒歌は私が作曲したものであるが、当時の風潮として個人の財産
に帰属しない団体の歌は、作詞者、作曲者の名前を出さないことになって
いるので、附中音楽科とした。」と。
作詞者の長閑寺 寧は、昭和28年から34年まで校長を勤められた
堀田由之助先生のペンネームである。
曲は当時の平野の雰囲気を格調高く伝えている。
○ 生徒歌B
現在の生徒歌で、当時の生徒手帳に載せられていた楽譜には、
作詞 佐々木 穆 作曲 附中音楽科 と記載されている。
作詞者の佐々木 穆は、昭和24年から平成8年までの長きにわたって事
務室に勤められた深川理男先生のペンネームである。
曲は当時の附中生の気概がよく表現されており、胸を熱くして歌ったもので
ある。
(この楽譜は附中「20年のあゆみ」から転載させていただきました。)